京都美商ギャラリー 京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。

Sommelier- 連載6(後半)  日本の焼き物を学ぶ方法

一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第6回目(後半)

ソムリエ-(6)

            

まずは1万をもって、いざ骨董店へ  

 

皆様はワインをどうやって覚えましたか?身銭を切ってワインを買って覚えたのではないでしょうか。実は器もそれとまったく同じ。そこで私は次のように提案します。

             

「1万円を持って、骨董店に行ってみよう!」

             

1万円で骨董が買えるのかと思われるかもしれませんが、ぐい呑なのかお皿なのか種類にもよりますが、100年前のものでも実は3,000円ぐらいから買えます。

 

 

井村使用¥2000-¥40000
1850年から1880年頃の伊万里焼。お酒をのんだり、湯呑、向付にと様々な用途に。 参考価格:¥2,000~¥40,000

                           

そこでポイントになるのは漠然と何かを買おうとせずに、目的を持つことです。おすすめとしてはたとえば家族2,3人なら、「お刺身の盛り合わせ皿」と決めることです。その形は四角でも丸でもかまいません。20センチから25センチぐらいのものがいいでしょう。ぐい呑みは小さいので、お皿のほうが骨董の勉強を始めるにはいいかもしれません。

そして、どうせなら老舗の骨董店を訪ねることをおすすめします。たとえば立派な佇まいでも、1万円と限られた予算であろうとこちらはお客さんです。

ですので、お店にはいったら、まずは自分が何を探しているか、そして予算をはっきり相手に伝えたほうがいいでしょう。そうしないとお店側は興味半分の冷やかしで入ってきた人なのか、あるいはちゃんと買おうとしてきたのか、それにより対応はずいぶん違うはずです。骨董店の方とのやりとりには互いの相性もあるので、ここは今ひとつかなと思えば、別の店に行けばよいのです。予算内で気にいったお皿が見つかれば、ぜひお店の人からその焼き物の由来を聞いてみましょう。それがプロから骨董の知識を学べるチャンスになります。

           

井村使用¥8000-¥30000
手前のお皿は毎日のように使っております。特に良く使う4点。 参考価格:¥8,000~¥30,000

                   

そして自宅で、ぜひお刺身を盛ってみてください。白身と赤身あるいは青魚では器の見え方が違うはずです。あるいはそのお皿に煮物などを盛るとどうなるのでしょう。料理の種類を変えてみて器を楽しんでみてください。

そして、次のボーナスのときには、予算を2万円と決めて、同じように、刺身の皿を探しに骨董店に行ってみてください。こういう経験の積み重ねにより、日々の暮らしのなかで骨董を楽しみながら、自然と知識も増えていくと思います。骨董はずっと使えますし、さらにずっと使い続けた思い出の器は、お嬢さんをお嫁にだすときに持たせるのもいいでしょう。そのお皿には家族の思い出が残っているのですから。

ぜひ勇気をだして骨董屋さんの扉を開けてみてください。

 

                   

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京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。

屋号 京都美商株式会社
住所 〒606-0804
京都市左京区下鴨松原町29
電話番号 075-722-2300
営業時間 11:00~17:30
定休日:水曜日
代表者名 井村 欣裕
E-mail info@kyotobisho.com